トヨタ自動車のシエンタがモデルチェンジを受け、2022年8月23日発表されました。
まず見た目のデザインが可愛いと評判です。
そして乗ってみても走りが犠牲になっているどころか、とても良いと評価されています。
そこで気になったのでトヨタ新型シエンタの価格や納期、デザイン、性能や乗り心地、などについて調べてみました。
みなさんもご一緒に確認していきましょう。
デザインは?
新型シエンタは四角くて丸いシルエットです。
トヨタでは「四角丸」と呼んでいます。
横文字にすると「スクエアクル」で、スクエア(四角)とサークル(丸)から来ています。
丸みを帯びた四角のことです。
このシルエットは、2011年に発売されたイタリアのフィアット社のパンダ(写真下)が取り入れて、人気の車種となっています。
ちなみにアップル社のiPhoneやデロンギ社の家電製品にもこのコンセプトは取り入れられています。
全体的には、水平基調の四角い形でありながら、角バッてはいません。
角は丸く仕立てて、曲線を上手く組み合わせています。
優しくて、親しみがある、可愛いデザインの車となっています。
トヨタの車は、プリウスに代表されるように前傾していて直線的で、いかつい系のデザインが多い中で、異彩を放っています。
今後はこういった可愛い系のデザインの車も、トヨタから出してほしいですね。
あとはフランスのルノー社のモデルチェンジ前のカングー(写真下)やシトロエン社のベルランゴ(写真下)とも共通するようなギア感のあるデザインが取り入れられています。
黒色の樹脂パーツを大きめに使っていて、それがアクセントとなっています。
樹脂パーツは傷つけてしまっても、交換することで、板金塗装するよりも経済的なのだそうです。
実用の面から見ても良いデザインとなっていますし、ついつい乗って出掛けたくなるようなデザインです。
何より可愛くて、華があるデザインは所有する喜びを満たしてくれます。
街に出ても、自然の中に入っても目を惹くデザインです。
軽自動車のWRワゴンやモコなどの可愛さもあります。
2022年のそして令和のファンカーゴとも、うたっています。
トヨタ ファンカーゴ(写真下)は1999-2005年に販売された、初代ヴィッツの車台をベースに開発された5ドアのトールワゴンです。
欧州のデザインを意識した、とても可愛くて目を惹くデザインでした。
新型シエンタのデザインは、これら全てを集約してなお個性的で、可愛いものとなりました。
あなたなら新型シエンタのデザインに点数をつけるとしたら何点あげられるでしょうか?
ボディカラーは?
ボディカラーは、最上級グレードの「Z」とスタンダードグレードの「G」は9色用意されています。
エントリーグレードの「X」は白・黒・ベージュ・カーキの4色です。
「Z」と「G」は、白・黒・ベージュ・カーキに加えて、グレー・赤・青で、基本7色です。
さらに、赤と青にはルーフが濃いグレーのバイトーンのものがあり、あわせて9色から選べます。
先代の蛍光色はなくなり、アースカラーに変更されています。
どれも流行色ですし、新型シエンタのイメージにはピッタリです。
街乗りなら白・黒・赤、キャンプ仕様でしたらカーキ・ベージュが良いかもしれません。
青・グレーはどちらでもいけそうですね、、、
内装は?
内装は、プラスチックが多用されていて決して豪華ではありませんが、ギア感と遊び心が感じられます。
ただシートはファブリック製でカジュアルに使いこなせそうです。
「Z」グレードは、同じファブリックがダッシュボードの一部に使われていて、統一感があり、良い雰囲気を作ってくれています。
内装色は、「Z」グレードでは、3色選べます。
黒・カーキ・クリーム(フロマージュ)です。
黒・カーキはシートの色とも連動していますが、クリームを選んだ場合はシートの色は黒(濃いグレーの杢)です。
ちなみにクリームの内装色に合わせたシートカバーが用意されています。
黒は、光の反射が少なくて運転しやすいと思います。
カーキは、とても落ち着いていながらもそれなりにオシャレです。
アースカラーのボディ色を選んだ時にしっくりると感じるかもしれません。
「Z」「G」でカーキを選んだ場合は、外装のBピラーの色が黒ではなくボディと同色となります。
ドアノブは女性目線で、シートを前側にセットしていても使いやすい位置にあります。
ドアポケットも充実しており、デザインはとてもシンプルでユニークです。
カップホルダーは、紙パックの飲料でも使いやすい大きさと形になっています。
操作するための物理ボタンはたくさんあります。
最初は覚えるのが大変かもしれませんが、隠されてなくて目に見える位置にありますので、安心して操作できそうです。
全般的に新型シエンタの内装からは、使いやすさと遊び心が感じられます。
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何人乗り? 5人? 6人? 7人?
新型シエンタは、5人乗りと7人乗りが用意されています。
かつては6人乗りというのもありましたが、今回のモデルでは採用されていません。
7人乗りも、時々7人乗りとして使うというのがコンセプトのようです。
7人乗りの3列目は、決して座り心地がいいとは言えませんが、それほど悪くもありません。
狭い場所が嫌いな方には向いてません。
ただ狭い方が好きという方も同じくらいおられると思いますので、そのような方々は逆に落ち着きます。
7人乗りのメリット:
- 子供のスポーツチームなどの送り迎えには、最適です。
- おじいちゃんおばあちゃんがやってきて、子供と出かけるという時にも最適です。
- 親類が集まって一緒に食事に出かける時にも最適です。
- 最寄駅から友人知人を送り迎えするのにも最適です。
決して常時7人が無理ということはありません。
駐車場の事情などで、このサイズを選んでも日常使いできるとは思います。
5人乗りでと割り切ってしまえば、大きなトランクルームが手に入ります。
7人乗りと違って、5人乗りは、2列目シートが床として収納されて、床が平らになり実際広いのです。
容量はおよそ420~690Lとのことです。
2列めシートを前に倒せばおよそ1,860Lのトランクルームが手に入ります。
スバルのアウトバックの荷室容量はおよそ560Lということですから、かなりの荷室容量ということがわかります。
車中泊も充分可能で、荷室長は最大で2mを超えるようです。
カーテンやマットもオプションで用意されています。
オプションですとやや割高感がありますので、オリジナルが良い場合は、後付けのものを探すのもいいですね。
5人乗りのメリット:
- 広いトランクで多くの荷物が積めます。
- 車中泊も可能です。
乗り心地は?
試乗しましたが、乗り心地は良いです。
新型シエンタの乗り心地は、トヨタの新プラットフォームの「GA-B」を採用したことにより、高いレベルへと向上しています。
「GA-B」はアクアやヤリスのような小型車向けの車台のことです。
後方部分は、新型シエンタのために新たに設計されたそうです。
新たに環状骨格構造を採用し、高減衰接着剤を採用するなど様々な新技術で、ボディのねじれや振動を抑えることに成功しています。
それらによって、先代に比べて、乗り心地はもちろん操縦安定性が大幅に向上しています。
かつてのトヨタの高級車並みに乗り心地は向上していると感じました。
ただ現在の高級車はそれ以上に上質になっていますので、それらとは比べることはできません。
「走る、曲がる、止まる」という基本性能も先代と比べて向上しています。
CMで活躍するシエンタ犬「シエン太」のイメージ通りの小気味よさが感じられます。
安全性能は? 運転支援は? 駐車支援は?
トヨタ・セーフティーセンス(Toyota Safety Sense)が全車に標準装備されています。
単眼カメラとミリ波レーダーでドライバーをサポートしてくれます。
世界最高水準と言って差し支えないと思います。
以下のような機能があります。
- ぶつからないをサポート…プリクラッシュセーフティ
- 高速道路のクルージングをサポート…レーントレーシングアシスト
- はみ出さないをサポート…レーンディパーチャーアラート
- ついていくをサポート…レーダークルーズコントロール
- 夜間の見やすさをサポート…アダプティブハイビームシステム/オートマチックハイビーム
- 標識の見逃し防止をサポート…ロードサインアシスト
- 救命・救護をサポート…ドライバー異常時対応システム
- 安全運転をさりげなくサポート…プロアクティブドライビングアシスト
- 先行車・信号出遅れをサポート…発進遅れ告知機能
出典:トヨタ
ブレーキサポート、シフト操作やアクセル踏み間違いなども被害が軽減するように助けてくれます。
ドライブレコーダーの前方は標準装備されています。
消しておくこともできますし、手動録画などもできます。
駐車支援はトヨタ車の中でも最新技術が装備されています。
ボタンを押せば、あとは全てお任せで駐車スペースに入れてくれますし、出庫もやってくれます。
下の動画は、駐車も出庫も自動でやってくれてます。
とても落ち着いて解説されていますが、結構感動ものなんですけどね、、、
【新型シエンタ】先進装備~安全・安心~
出典:YouTube
パワーユニットは? 燃費は?
新型シエンタのパワーユニットは、1.5Lガソリンエンジンと1.5Lハイブリッドシステムです。
1.5Lガソリンエンジンは、ダイナミックフォースエンジンで「M15A-FKS」という名前です。
3気筒エンジンで、感覚的にはディーゼルエンジンのような音と振動があります。
ハイオクを入れると少しは解消されるかもしれませんが、どうでしょう、、、
加速時に周りの車に置いていかれるということはないはずです。
燃費も良く、出力も高いように感じられます。
軽量化が効いていて、少人数乗車であれば、運転時にキビキビ感があります。
CVTに発進用のギアがつけられているので、発進時のエンジン回転と速度の違和感も少なく軽快です。
1.5L M15A-FKS × Direct Shift-CVT
最高出力(ネット):88kW(120PS)/6,600r.p.m.
最大トルク(ネット):145N・m(14.8kgf・m)/4,800〜5,200r.p.m.燃料消費率(国土交通省審査値)
7人乗り
WLTCモード:18.3km/L
市街地モード:14.1km/L
郊外モード:19.1km/L
高速道路モード:20.3km/L5人乗り
WLTCモード:18.4km/L
市街地モード:14.2km/L
郊外モード:19.2km/L
高速道路モード:20.5km/L出典:トヨタ
1.5Lハイブリッドシステムは、2駆(2WD/FF)と4駆(E-Four)があります。
発進時に60〜80km/hくらいまではモーターが働いてくれます。
街中や上り坂、高速道路への合流などではモーターの効果が感じられると思います。
モーターがアクセルに即座に反応し、力強いトルクが得られます。
不満なく、心地よく走れます。
やはりハイブリッドのメリットといえば、燃費の良さです。
近頃の燃料費の高騰は、頭痛の種です。
ガソリンを入れるたびにストレスを感じている方は、入れる回数が確実に減りますので、精神衛生上おすすめです。
ガソリンエンジンとハイブリッドとの価格差があります。
その差をガソリン代で補完するには、10万キロが目安と言われています。
10万キロ以上走る場合は、ハイブリッドの燃費の良さでもとがとれると言えます。
ただ、走り方によって結構差が出ますので、一概には言えませんが、、、
ハイブリッドを選べば、スムースな加速が得られ、ガソリンを入れるストレスから少しは解放されることなどのメリットがあります。
この新型シエンタの場合は、「Z」グレードのハイブリッドを選べば、停止保持機能がついています。
運転時のストレスを減らしてくれる、便利な機能です。
ハイブリッドを選ぶことで得られるメリットがいくつかありますので、試してみる価値はありそうです。
大人数で乗る場合は、ハイブリッドがメインになると思います。
その場合、「Z」グレードの充実した装備を選ぶのも良いかもしれません。
E-Fourは、発進から70km/hくらいまでは、リアモーターも働いてくれるようです。
雪道などの滑りやすい路面で効果を発揮してくれて、スムースに発進できます。
一般道路でも発進時に働いてくれますので、車の挙動が安定して、安心で、安定していて、少しの高級感も感じられます。
1.5L M15A-FXE× HYBRID SYSTEM
システム最高出力:85kW(116PS)燃料消費率(国土交通省審査値)
■2WD
7人乗り[Z、G]
WLTCモード:28.2km/L
市街地モード:27.1km/L
郊外モード:29.8km/L
高速道路モード:27.6km/L7人乗り[X]
WLTCモード:28.5km/L
市街地モード:27.5km/L
郊外モード:30.3km/L
高速道路モード:27.9km/L5人乗り[Z、G]
WLTCモード:28.4km/L
市街地モード:27.5km/L
郊外モード:30.2km/L
高速道路モード:27.8km/L5人乗り[X]
WLTCモード:28.8km/L
市街地モード:27.9km/L
郊外モード:30.7km/L
高速道路モード:28.1km/L■E-Four(電気式4WDシステム)
WLTCモード:25.3km/L
市街地モード:25.5km/L
郊外モード:26.2km/L
高速道路モード:24.7km/L出典:トヨタ
サイズは?
新型シエンタは、先代に比べて全長と全幅は同じです。
全高は20mm高くなって登場です。
室内が広々と使えて、乗り降り楽々です。
- 全長: 4,260mm
- 全幅: 1,695mm
- 全高: 1,695mm (E-Four…1,715mm)
- ホイールベース: 2,750mm
- トレッド(フロント): 1,490mm (E-Four…1,485mm)
- (リア): 1,480mm
- 最低地上高: 140mm
- 室内長: 2,545mm
- 室内幅: 1,300mm
- 車両重量: 1,300kg(ガゾリン車) 1,370kg(ハイブリッド車) 1,420kg(E-Four車)
- 最小回転半径: 5m
- ガソリン車とハイブリッド車の重量差: 70kg
- ハイブリッド車とE-Four車との重量差: 50kg
- ガソリン車とE-Four車との重量差: 120kg
最小回転半径は先代が、5.2mでしたが、5mに改善されました。
Uターンも安心してできますね。
こちらも人気車ワンサイズ上のトヨタ「ノア」との比較動画です。
迷っている方は必見ですね、、、
【新型シエンタvsノア】本当に使い勝手の良いミニバンはどっちだ!?
出典:YouTube
納期は?
新型シエンタは大人気です。
2022年8月23日に発売されましたが、1ヶ月で3万台の注文があったそうです。
それは朗報なのでしょうが、半導体不足は深刻です。
9月末時点では、約半年待ちということでした。
10月末時点では、「 詳しくは販売店にお問い合わせください」ということになっています。
宮城大衡工場で製造されるそうですが、11月は5日間の操業停止が決まっています。
トヨタ自動車の生産遅延に基づく工場出荷時期目処の一覧には、他の車で6ヶ月以上というところまでは記入されています。
新型シエンタはどうもそれ以上です。
ですので7ヶ月以上かもしれません。
「1年待ちか?」という情報を発信されている方もおられます。
いったい半導体不足はいつまで続くのでしょうか、、、
今は海外の生産に依存していますが、日本国内に工場を作るという動きもあるようです。
そのためには最速でも2年はかかるということですから、この状態はまだまだ続くんでしょうね、、、
価格は?
新型シエンタの価格は、1,950,000円(税込)~3,108,000円(税込)です。
最初に5人乗りです。
「X」グレード (5人)
- ガソリンエンジン:1,950,000(税込)
- ハイブリッド:2,380,000(税込)
- E-Four:2,578,000(税込)
「G」グレード (5人)
- ガソリンエンジン:2,300,000(税込)
- ハイブリッド:2,650,000(税込)
- E-Four:2,848,000(税込)
「Z」グレード (5人)
- ガソリンエンジン:2,520,000(税込)
- ハイブリッド:2,870,000(税込)
- E-Four:3,068,000(税込)
次に7人乗りです。
「X」グレード (7人)
- ガソリンエンジン:1,990,000(税込)
- ハイブリッド:2,420,000(税込)
- E-Four:2,618,000(税込)
「G」グレード (7人)
- ガソリンエンジン:2,340,000(税込)
- ハイブリッド:2,690,000(税込)
- E-Four:2,888,000(税込)
「Z」グレード (7人)
- ガソリンエンジン:2,560,000(税込)
- ハイブリッド:2,910,000(税込)
- E-Four:3,108,000(税込)
- 5人乗りと7人乗りの価格差:40,000円(税込)
- ガソリンとハイブリッドの価格差:「X」グレードで430,000円(税込)、「G」と「Z」グレードで350,000円(税込)
- ハイブリッドとE-Fourの価格差:198,000円(税込)
- ガソリンとE-Fourの価格差:「X」グレードで628,000円(税込)、「G」と「Z」グレードで548,000円(税込)
- 「X」グレードと「G」グレードとの価格差:ガソリンで350,000円(税込)、ハイブリッドとE-Fourで270,000円(税込)
- 「G」グレードと「Z」グレードとの価格差:220,000円(税込)
- 「X」グレードと「Z」グレードとの価格差:ガソリンで570,000円(税込)、ハイブリッドとE-Fourで490,000円(税込)
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