ホンダ(HONDA)のフリード(FREED)がフルモデルチェンジをして2024年6月27日発表されステップワゴン似の洗練されたデザインが評判で乗ってみてもe:HEVとなってとても良いと評価されています。
そこで気になったのでホンダ新型フリードのパワーユニットのe:HEV・燃費・デザインなどについて調べてみましたのでみなさんもご一緒に確認していきましょう。
新型フリードのパワーユニットe:HEVってなに?
e:HEVの特徴は?
2つのモーターを組み合わせ走行用のモーターが力強くスムーズな発進加速を安定して発揮してエンジンは70km未満の速度では止まっているか発電用に使われますので基本的に静粛性が保たれ燃費性能が向上し70km以上ではエンジンが走行に使われるため効率よく対応します。
e:HEVはハイブリッドとして高い燃費性能を発揮しモーターの力強さによる運転の楽しさもあり静かで環境負荷の低いパワーユニットです。
e:HEVの欠点は?
e:HEVの欠点として寒冷時には電池の性能が低下し電気量が減ってしまうことと充電性能も下がることがありますのでガソリンエンジンの可動が増えて燃費が低下するとされています。
暖房はエンジンとモーターの熱を利用しますがエンジンを温める必要があるので可動が増えてガソリンを消費することがあり燃費が低下しその時は静粛性が失われます。
停止と発進が多い市街地走行よりも高速道路などを使った長距離移動が多い場合は燃費が低下することがありますので車両の価格差と維持費を天秤にかけてガソリンエンジン車を選ぶ方も多いということです。
2つのモーターのそれぞれの機能
- 走行用の駆動機 低中速時の駆動 減速時にエネルギーの電力回生あり
- 発電専用の発電機 エンジンと直結されている
3つの走行モード
- EVモード 中低速時に電池の電力を使いモーターのみで走行する
- エンジンモード 70km以上の時にガソリンエンジンで走行する 変速機構は無し モーターのアシストありのパラレル式
- ハイブリッドモード 中低速時にエンジンで発電してモーターで走行するシリーズ式
日産のe-POWERとe:HEVとの違いは?
日産のe-POWERは走らせるための駆動は電気モーターのみでガソリンエンジンは発電するためだけに使われてホンダのe:HEVのように駆動力としては使われませんので高速走行時にもモーターだけで駆動されるため効率は良くありません。
ホンダのe:HEVは中低速域では日産のe-POWERのようにエンジンで発電してその電気を電池にためてモーターを使って駆動しますが高速走行時にはエンジンを主体としますので燃費が良くなります。
トヨタシエンタのTHSⅡとe:HEVとの違いは?
トヨタシエンタに採用されているハイブリッドシステムTHSⅡはシリーズ・パラレル式で発電用と駆動用の2つのモーターを使用して走行状況に応じてエンジンとモーターを切り替えたり同時に使用して最も効率の良い状態で走行します。
ホンダのe:HEVは70km未満ではモーターで走行しそれ以上ではエンジンで走行するが補助的にモーターを使うシステムで燃費はカタログ上ではシエンタの方が良いとされています。
新型フリードのパフォーマンスと燃費は?
新型フリードの馬力とトルク
- e:HEV エンジン:馬力110ps・トルク13.7kgm モーター:123ps・25.8kgm
- ガソリンエンジン 馬力118ps・トルク14.5kgm
新型フリードの燃費
- e:HEV
AIR(6人乗り):FF25.6km・4WD21.3km
AIR EX(6人乗り):FF25.4km・4WD21.2km
AIR EX(7人乗り):FF25.3km
CROSSTAR(5人乗り):FF25.5km・4WD21.3km
CROSSTAR(6人乗り):FF25.3km・4WD21.1km - ガソリンエンジン
AIR(6人乗り):FF16.5km・4WD14.5km
AIR EX(6人乗り):FF16.4km・4WD14.4km
AIR EX(7人乗り):FF16.3km
CROSSTAR(5人乗り):FF16.4km・4WD14.4km
CROSSTAR(6人乗り):FF16.4km・4WD14.4km
新型フリードのデザインの評判はどう?
フリードは2008年に販売が開始されて2021年にはシリーズ国内累計販売台数100万台を突破したと発表されていて2代目の先代モデルは2016年に発売され8年間に渡り初代のスタイリッシュで少しヤンチャなデザインを踏襲し40万台以上売れたとされ多くのユーザーから支持されてきました。
今回三代目となりデザインを大きく変更してきましたがオーソドックスでシンプルでステップワゴン似の重厚感があり新型のルノーカングーを意識したデザインとなっています。
新型フリードは先代までよりも洗練され大人っぽい印象になったという意見やホンダの他のモデルと共通性があり親近感が湧くなどの声もあるようでMOTAのアンケート調査では71%が「良い」と評価されるなど新しいより幅広いユーザーに受け入れられやすくなったとみられています。
新型フリードのデザインコンセプトは「“Smile” Just Right Mover 」で直訳すると「笑顔 ちょうどいい乗り物」ですがホンダによると「こころによゆう 笑顔を毎日」だそうで「人びとの暮らしだけではなく使う人の気持ちにも寄り添い笑顔をもたらすクルマ」を目指したそうです。
都会的なエアー(AIR)と活動的なクロスター(CROSSTAR)という個性の違う二つのデザインはどちらもワンクラス上を思わせるコンパクトミニバンとなっており実際に発売後1ヶ月で販売目標の6,500台を大きく上回る38,000台もの受注をしたそうで本当に人気のある車です。
これまでのホンダデザインを選んできた支持層からは酷く否定的な意見もありこのデザインで8年間乗りきれるのかという疑問の声も聞かれますが先に販売されたデザインが同じ流れのステップワゴンはここへきて売り上げを伸ばしてきています。
ホンダとしては新しいユーザーを求めてさらに売り上げを伸ばしていきたいのでしょうから期待が外れたユーザーには新しいパワーユニットや装備をよく見て良ければカスタマイズを楽しむことをおすすめします。
新型フリードの外装色は?
旧型となる先代の二代目のフリードのボディ色は白・灰色・ねずみ色・黒・緑・赤・水色・紺・黄緑で新型エアーは霧色・白・灰色・緑灰色・濃灰色・紺・黄昏黒・黒・赤で同じ9色ですが赤・紺以外はすべて白・黒・グレー系です。
クロスターも白茶色と赤以外はすべて白・黒・グレー系で思い切った配色となっていますが万人向けのスタイルとは違って色を絞ってきていますので今まで緑・黄緑・水色を選んでおられた方は迷われるかもしれません。
実際に選ばれた人気色は1位白・2位黒・3位緑灰色・4位紺・5位灰色で白茶・赤・紺系はあまり選ばれていないようで原色系を選ばれる方は少数派となりますので緑や黄緑など希望の方はマイナーチェンジを待っても期待薄かもしれません。
内装色はエアーがグレージュと黒の2色から選べますがクロスターは黒×カーキの一択です。
新型フリードエアーの外装色
- 白:プラチナホワイト・パール
- 水霧色:フィヨルドミスト・パール
- 灰色:ルナシルバー・メタリック
- 緑灰色:ソニックグレー・パール
- 濃灰色:メテオロイドグレー・メタリック
- 黄昏黒:トワイライトミストブラック・パール
- 黒:クリスタルブラック・パール
- 紺:シーベッドブルー・パール
- 赤:プレミアムクリスタルガーネット・メタリック
新型フリードCROSSTARの外装色(8色)
- 白:プラチナホワイト・パール
- 白茶色:デザートベージュ・パール
- 緑灰色:ソニックグレー・パール
- 濃灰色:メテオロイドグレー・メタリック
- 黄昏黒:トワイライトミストブラック・パール
- 黒:クリスタルブラック・パール
- 紺:シーベッドブルー・パール
- 赤:プレミアムクリスタルガーネット・メタリック
エアーとクロスターの違いはエアーが9色で水霧色(フィヨルドミスト・パール)と灰色(ルナシルバー・メタリック)がオリジナルでクロスターは色で白茶色(デザートベージュ・パール)がオリジナルとなりますがあとはどちらも同じ色が採用されています。
新型フリードは何人乗り?
新型フリードの乗車定員
- AIR:6人乗り(2人掛け3列) 7人乗り(1列目:2人掛け 2列目:3人掛け 3列目:2人掛け)
- CROSSTAR:5人乗り(1列目:2人掛け 2列目:3人掛け) 6人乗り(2人掛けが3列)
新型フリードのサイズは?
新型フリードは旧型に比べて全長はAIRもCROSSTAも+45mm全幅はAIR同じでCROSSTAR+25mm全高は+45mm大きくなりましたがホイールベースはそのままで取り回しに違和感はなさそうです。
新型フリードの主なサイズ
- 全長:旧4,265mm 新型4,310mm +45mm
- 全幅:旧1,695mm 新型AIR1,695mmCROSSTAR1,720mm +25mm
- 全高:旧FF1,710mm4WD1,735mm 新型FF1,755mm +45mm4WD1,780mm +45mm
- ホイールベース:旧2,740mm 新型2,740mm
- トレッド:フロント旧1,480mm 新型1,480mm リア旧1,485mm 新型1,485mm
- 最低地上高:旧FF135mm4WD150mm 新型FF135mm4WD150mm
- 車両重量:旧ガゾリン1,340kg ハイブリッド1,490kg 新型AIRガゾリン1,370kg~1,470kg 新型AIRe:HEV1,460kg~1,560kg 新型CROSSTARガゾリン1,390kg~1,470kg 新型CROSSTARe:HEV1,468kg~1,580kg +30~90kg
- 最小回転半径:旧5.2m 新型5.2m
あとがき
待望の新型フリードが発売され期待通りのe:HEVが搭載されました旧型に比べて燃費も改善されて走りが力強くなりましたので喜んでおられる方も多いと思います。
デザインはいかがでしょうかやんちゃな男性目線から普通の女性目線に変更され賛否ありますが多くの方が好意的に受け取られておられるようです。
実際に多くの注文を受けているようですので人気の車種となると思いますが少し大きくなりライバル車だったシエンタに比べてワンランク上のように感じられます。
比較検討されておられる方は下のおすすめ記事も合わせてお読みくだされば嬉しく思います。
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