スズキが誇る小型クロスカントリー4WD「ジムニー」に新たな派生モデルとして登場が期待されるのがジムニー ノマドです。発売日や納期、価格のほか外観デザインやサイズ、走りの実力など多くの注目が集まっています。
ジムニー ノマドの魅力や装備、内装・荷室の使い勝手、さらにはパワートレインや乗り心地、競合車との比較まで幅広く解説します。ポジティブなポイントだけでなく、あえて知っておきたいネガティブな側面も交えながら、最新情報を徹底的に整理しました。
これから購入を検討する方や、ジムニーシリーズの進化に興味を持つ方に向け、読み終えた時に全体像がクリアになるはずです。
スズキ ジムニー ノマドとは?概要と背景
スズキ ジムニー ノマドは、ジムニーシリーズとして初めて採用された5ドア仕様のモデルです。2025年1月30日に正式発表され、4月3日に発売されました。。このモデルは「NOMADE(ノマド)」という名称を冠しておりフランス語で遊牧民を意味します。蔑称としてではなくたっぷりの荷物を積んで自由に走り回るクルマというイメージから命名された背景があります。。
従来のジムニーは3ドアのコンパクトクロカンとして多くのファンに愛されてきました。その高い悪路走破性と独特の世界観が根強い支持を得ていた一方で、後席の居住性や荷室の利便性については一定の課題がありました([東洋経済オンライン][3])。そうしたニーズに応える形で設計されたのがノマドです。シエラをベースにホイールベースを延長し後席用ドアを追加して後席の居住性と荷室容量を大きく改善しています。
国内市場での反響は圧倒的です。発表からわずか4日間で5万台を超える受注が入り、月間目標1200台を遥かに上回る人気となりました。その結果、受注は一時停止される事態となりました([最新自動車情報][6])。また7月からはインド工場での生産を月間約3300台体制に増強することが発表され、納期短縮への期待が高まっています。
発売日はいつ?予約・納期情報
ジムニー ノマドの正式な発表は2025年1月30日です。その直後に4月3日の発売が正式にアナウンスされました。。発売日からすぐに予約が可能となり、多くの販売店で発売日に向けた準備が進みました。
しかしその後国内外で爆発的な反響があり、予約は急速に膨らみました。発表からわずか4日間で約5万台を受注したため、スズキは受注を一時停止する判断を行いました。。これは月間計画の1200台を大幅に超える数字です。
その後、納期の改善に向けて動きがありました。2025年7月からインドのマルチ・スズキ・インディア社での生産能力を月間約3300台体制に増強することが発表されました。これにより受注再開と納期短縮が期待されています。。ただし具体的な納期目安については公式には明示されておらず、今後のスズキからの案内や販売店からの連絡が重要となります。
外観デザインの特徴
ジムニー ノマドはジムニーシリーズの象徴である5スロットグリルを踏襲しつつ、ガンメタリック塗装とクロームの縁取りを施した専用デザインとなっています。上質感を演出しています。。前後バンパーは切り上げ形状とされ悪路走破性にも配慮されています。
ボディカラーは全6色展開になっており、モノトーン4色と2トーンルーフ付き2色が用意されています。モノトーンでは「セレスティアルブルーパールメタリック」「ジャングルグリーン2」「アークティックホワイトパール」「ブルーイッシュブラックパール4」が選択可能です。2トーンでは「シズリングレッドメタリック ブラック2トーンルーフ」と「シフォンアイボリーパールメタリック2 ブラック2トーンルーフ」が設定されています。
リア周りも5ドア化にともないリアクォーターウインドウが追加されて外観が変化しています。スッキリとしたスクエアフォルムは維持されつつ、視認性と乗降性にも配慮された設計です。
走りの実力は?オフロード性能とオンロード性能
ジムニー ノマドは伝統的なラダーフレーム構造を専用設計により新たに搭載し、悪路走破性をしっかりと維持しています。車体構成はFRレイアウトで副変速機付きパートタイム4WD方式を採用し、シンプルかつ頑丈な駆動構造が継承されています。
さらに3リンクリジッドアクスル式サスペンションの採用により、オフロードでの走行安定性と剛性が確保されています。ノマドではホイールベースを340mm延長したことで、直進安定性と操縦安定性が向上しています。
高速道路や街乗りでの乗り心地について具体的なユーザーレビューは現段階では少ないですが、ホイールベース延長とより厚みのあるシートによって居住性が向上していることから、従来より快適なオンロード性能が期待できます。
価格帯とグレード構成
ジムニー ノマドは「FC」グレードのみの設定です。2025年4月3日発売時点のメーカー希望小売価格(税込)は、5速MTモデルが2,651,000円で、4速ATモデルが2,750,000円とされています。
ベース車であるジムニーシエラ(JCグレード)との価格差は、約599,500円から約665,000円に相当します。シエラJCの価格が2,084,500円(5MT)からであるためです。
価格帯から見ると、ジムニーシリーズの中では最も高額ですが、その分だけ実用性と快適性が向上しています。5ドア化による居住性と積載性能の向上が価格転嫁されている形です。ジムニーシエラと比較した場合、価格差を妥当と見る向きが多い一方で、廉価志向の層には高く感じられるかもしれません。
またフロンクスとの比較ではフロンクス4WD(2,739,000円)に対して、ノマドは約11万円高い設定です。そのため、価格と装備や居住性のバランスでは優れたコストパフォーマンスを持つと評価される余地があります。
総じて、価格は高めであるものの、「実用4名乗車」「荷室拡大」「居住性向上」の価値を重視するユーザーには見合う設定といえます。アウトドア志向やファミリー利用を見据えつつ、ジムニーらしさを損なわないモデルとして、コストパフォーマンスの評価は高まる傾向です。
何人乗り?サイズとスペック
ジムニー ノマドの公式な乗車定員は4名です。これは従来のジムニーシエラと同様です。ただし5ドア化とホイールベース延長により、後席の居住性は大幅に改善されており、実用的な4名乗車が可能になっています。
車両のサイズは全長3,890mm、全幅1,645mm、全高1,725mm、ホイールベース2,590mmですジムニーシエラと比べると、ホイールベースが340mm延長され、全長も415mm長くなっています。全幅は共通ですが、全高はノマドの方が10mm低く設定されています。
都市部での取り回しについては、全長が短めで全幅もコンパクトであり、三ナンバーSUVよりははるかに扱いやすいサイズです。一方ホイールベース延長により直進安定性や操縦安定性は高まっており、オフロード走行での安定感と都市部での取り回しの両立が図られています。
結果として、ジムニー ノマドは「4名を快適に乗せられて」「ラゲッジも広めのコンパクトSUV」として機能性を高めた実用派クロスカントリーです。ジムニーのDNAを維持しつつも快適性を追求した設計がなされたモデルといえます。
内装のデザインと使い勝手
ジムニー ノマドのコックピットは、従来のジムニーが持つ機能美を継承しています。スイッチ類は操作性を重視して配置されており、オフロードでの使いやすさにも配慮されています。
シートはホイールベース延長に伴いシートクッションの厚みを増しており、着座姿勢も向上しています。後席ヒップポイントも20mm高く設定されており、長距離でも疲れにくい設計です。
シート素材やカラーリングに関する公式言及は少ないものの、5ドア化の恩恵を受け広くなったインテリア空間と合わせて、快適性を重視した印象が伝わります。
インフォテインメントについては、標準でディスプレイオーディオが装備されていない点が明記されています。そのため、ナビゲーションやオーディオなどは販売店オプションでの対応が一般的です。
快適装備として運転席・助手席にシートヒーターが標準で採用されており、冬場のドライブも快適に楽しめます。また後席にもパワーウィンドウが備わり、センターコンソールから前席側も操作できる配慮も施されています。さらに全面UVカット機能付きガラスで紫外線対策もされています。
収納については、センターコンソールトレーやドリンクホルダー、助手席シートバックポケットなど使い勝手に配慮した設計です。
総じて、機能的かつ実用性を重視したインテリアでありながら、快適装備も抑えるところを抑えています。購入後のカスタムやオプション装備との組み合わせで満足度を高めやすい構成です。
荷室の広さとユーティリティ
ジムニー ノマドはホイールベースの延長によって荷室の床面長が4名乗車時で590mm確保されています。荷室容量はVDA方式で211Lと算出されており、旅行の荷物も安心して積める仕様です。
シートは5:5分割可倒式であり、一部を前倒すことで荷室をさらに拡張できます。シートを倒した状態では2名乗車時に最大で荷室床面長1,240mmとなります。長尺物やアウトドアギアの積載にも対応できる空間です。
ラゲッジの開口部は幅最大1,210mm以上で開口高850mmと十分な広さがあります。このため積載作業時にストレスを感じにくい設計です。
荷室活用アイデアとしてはファミリーでの旅行やキャンプ、車中泊、アウトドアギアの積載等に適しています。後席使用状態でも211Lあるため、4名で出かけても荷物が積みやすい利便性もあります。
ネガティブポイントとしては、荷室の床面がフルフラットにはならない点が挙げられます。シートを倒しても段差が残るため完全なフラット空間とはならず、車中泊での使用には工夫が必要です。
総じて、ノマドは5ドア化によって実用的な荷室容量と拡張性を得た仕様であり、用途に応じた柔軟な使い方が可能です。一方で車中泊などを目的とする場合は、さらなるカスタムにより快適性を高める必要があります。
パワートレインと燃費性能
ジムニー ノマドは、ベースとなるジムニー シエラと同じく、1.5 L 直列4気筒 DOHC(K15B型)エンジンを搭載しています。最高出力は102 PS(75 kW)/6,000 rpm、最大トルクは130 Nm/4,000 rpmです。トランスミッションは5速MTと4速ATが用意されており、4WDシステムは副変速機付きのパートタイム方式です。過給器やハイブリッド機構は装備されておらず、極めてシンプルで伝統的な構成です。
燃費面では、WLTCモードのカタログ燃費として、MT車が14.9 km/L、AT車が13.6 km/Lとされており、40リットルの燃料タンクを満タンにした際には、MT車で約596 km、AT車で約544 kmの航続距離が見込めます。
実燃費は使用環境に応じて変化します。街乗りでの平均は約12 km/Lから13 km/L、高速道路では約13 km/Lから14.5 km/L、郊外やワインディングでは12 km/Lから14 km/L程度とされています。
オフロードや林道などで4WDローギア(4L)を使用すると燃費は5 km/Lから8 km/Lまで低下することもあります。 また、フル積載時や車内に大量の荷物を載せた場合は燃費が約5%〜15%悪化し、航続距離も減少する点も注意が必要です。
総じて、ハイブリッド非搭載であるものの、実用的かつ安定した燃費性能を持ち、オフロード走破性とのバランスが取れたパワートレイン構成となっています。
ジムニー ノマドの凄さとは?
ジムニー ノマドの最大の特長は、本格的な悪路走破性を維持しながらも、5ドア化によって快適性と実用性を格段に高めた点です。ラダーフレーム構造や3リンクリジッドアクスル式サスペンション、副変速機付きパートタイム4WDなどを踏襲し、悪路でのタフな走りに対応しています。
小型SUVとしての希少性も大きな魅力です。5ドア化により後席アクセスと荷室容量が向上し、居住性が拡充されながら、軽快なボディサイズは都市部での運転にも適しています。
デザインとブランド価値においては、ジムニー伝統の5スロットグリルを踏襲しつつガンメタリック塗装やメッキ加飾で上質感を演出し、多彩なボディカラーがアウトドア志向のユーザーから支持を得ています。
これらを総合すると、本格オフロード性能と日常使いのバランスに優れた希少な5ドア型ジムニーとして、アウトドア派やファミリー層を中心に高い評価を得ています。
装備と安全性能
ジムニー ノマドはデュアルカメラブレーキサポートを標準装備しており、従来の1個センサー方式に比べて検知精度が高く、夜間の歩行者検知や標識認識にも対応しています。
さらに、4速AT車にはアダプティブクルーズコントロール(ACC)や後退時ブレーキサポート、誤発進抑制機能(前後)などを搭載し、安全性と運転支援が充実しています。
また、エアバッグとして運転席・助手席・サイド・カーテンエアバッグを標準装備すると共に、軽量衝撃吸収ボディ(TECT)により衝突安全性を高めています。
さらに車線逸脱警報やふらつきサポート、ハイビームアシスト、先行車発進お知らせ機能なども搭載されており、安全装備は非常に充実しています。
快適装備としては、運転席と助手席にシートヒーターを標準装備しており、寒冷時の快適性にも配慮されています。
加えて、センターコンソールにはディスプレイオーディオ装着スペースが用意されており、オプションや後付けによるカスタマイズ性にも対応しています。
ネガティブポイントと注意点
ジムニー ノマドには、より快適性と居住性が向上している反面、若干の弱点も存在します。
まず乗り心地の硬さは伝統的なラダーフレームとリジッドアクスル構造ゆえに残っており、街乗りでの硬質感や細かな振動には慣れが必要です。
狭さについては、後席に4名乗車が可能になったものの、5名乗りには対応できず、構造的な制約が残ります。
高速巡航時の静粛性に関しては、WLTC実燃費などからも想像されるように、空気抵抗が増える高速域では燃費低下とともに風切り音などによる騒音が気になる場合があります。
価格面では、ジムニー シエラより約60万円高くフロン クスと比べても高めになる傾向があります。利便性と居住性の向上による価格転嫁の側面がありますが、価格を重視する層にはハードルとなるかもしれません。
燃費性能においても、車体の大型化・重量増によりジムニー シエラより実燃費で約3〜5%低下しています。
加えて最小回転半径が5.7 mと大きいため、狭いスペースでの運転や駐車には注意が必要です。
乗り心地レビュー
ジムニーノマドはホイールベース延長により乗り心地が大幅に改善されております。特に市街地での走行ではシートのクッション性が向上し街乗りとして快適とする声が多くございます。
高速道路では接地感が乏しく感じられるとのレビューもありまして、キツめのカーブでハンドルを取られるなど安定感に不安を覚える方もいらっしゃいます。ただし100km/h以下で落ち着いて走れば静粛性は高く会話も支障ないレベルとの評価です。
加えて、高速巡航時のエンジン回転数が高くなりがちであるため、長時間の高速走行では疲労感を感じる方もおります。
一方でホイールベース延長により直進安定性が向上したとの意見もございます。ピッチングやロールが穏やかになり、ワインディングや長距離ドライブ時の疲労軽減に寄与するとのレビューがあります。
レビューの中には、足回りは「純正で十分」としつつ段差での「ガタン」とした衝撃や横揺れはジムニーらしさとして受け止めるべきとの声もあり、使い手によって評価が分かれる点もございます。
総じて、ジムニーノマドは街乗りでの“拷問車”という印象から脱却し“乗用車に近づいた”と表現されるほど改善されており、扱いやすさと個性のバランスが取れたモデルと評価できます。
競合車との比較
ジムニーノマドには唯一無二の性格があり直接のライバルは存在しないという見方もございますが、あえて比較される車種としてはトヨタ ライズ/ダイハツ ロッキー、スズキ クロスビー、そして外車ではジープ レネゲードなどが挙げられます。
まず、ライズ/ロッキーはシティユースを重視したモノコック構造であり走りや快適性が優れます。乗り心地の点では一般的なSUVとしてジムニーノマドより上とされる傾向です。
クロスビーは後席や荷室に工夫が多く日常使いへの対応がしやすく価格もノマドより低いため、普段遣いには最適とされる意見もございます。
ジープ レネゲードは伝統的なジープのアイコンとパワートレインで差別化を図りますがサイズや価格がかなり大きくなり、ジムニーノマドとは別の方向性となります
比較表としても、ノマドはオンオフを両立させた希少なモデルとして位置付けられており、他車とは明確に異なる魅力を持つと評価されます。
承知しました。それでは「ジムニー シエラとノマドの違い」を**一章として文章化**いたします。これまでの文体ルール(ですます調・文末は必ず「。」・読点は控えめ・接続助詞を多用)に沿って600字以上で執筆しました。
ジムニーシエラとジムニーノマドの違い
ジムニーシエラとジムニーノマドは同じ1.5リッターエンジンを搭載する兄弟車でありながら、ボディ形状と実用性に大きな違いがございます。まず最もわかりやすいのはボディサイズであり、シエラは全長3,550mmでホイールベースは2,250mmのコンパクトな3ドア構成です。それに対してノマドは全長3,890mmでホイールベースは2,590mmに延長され、5ドア構成によって後席の乗降性や居住性が飛躍的に向上しております。
乗車定員はどちらも4名ですが、実用性に差が出るのは後席と荷室です。シエラの後席はスペースが限られており短時間の利用が中心となりますが、ノマドではシートクッションの厚みが増しヒップポイントも高められており、長距離でも快適に過ごせる環境が整えられています。荷室容量もシエラでは85Lから352Lであるのに対し、ノマドでは211Lから最大1,113Lに拡大されておりアウトドアギアや旅行の荷物を積む際に大きな違いを実感できます。
パワートレインは共通して自然吸気のK15B型エンジンを採用しており、最高出力102PSと最大トルク130Nmを発揮します。駆動方式も副変速機付きパートタイム4WDで変わりはありません。ただし重量増加の影響でノマドの燃費はやや低下しており、カタログ燃費ではMT車14.9km/Lに対してAT車は13.6km/Lと公表されています。シエラと比較すると数%程度の差がある点は考慮が必要です。
価格については大きな違いがあり、シエラJCグレードは約208万円からであるのに対して、ノマドFCは265万円からと約60万円以上の開きがあります。この差は5ドア化に伴う利便性や安全装備の充実によって裏付けられており、AT車限定ながらアダプティブクルーズコントロールを備える点もノマドならではの強みです。
総じてジムニーシエラは取り回しやすさと価格の手頃さを重視する方向けであり、ノマドはファミリーやアウトドアでの積載性や快適性を求める方向けの選択肢となります。同じジムニーの血統を持ちながらもユーザー層に応じて棲み分けがなされているのが特徴です。
ジムニーシエラとジムニーノマドの比較表
ジムニー シエラ | ジムニー ノマド
*全長: 3,550mm | 3,890mm
*全幅:1,645mm | 1,645mm
*全高:1,730mm | 1,725mm
*ホイールベース: 2,250mm | 2,590mm
*ドア数:3ドア | 5ドア
*乗車定員: 4名 | 4名
*荷室容量(後席使用時):85L | 211L
*荷室容量(後席格納時):最大352L | 最大1,113L
*エンジン:1.5L 直4 DOHC(K15B型) | 1.5L 直4 DOHC(K15B型)
*最高出力:102PS/6,000rpm | 102PS/6,000rpm
*最大トルク:130Nm/4,000rpm | 130Nm/4,000rpm
*燃費(WLTC):約15.0km/L(MT) | 14.9km/L(MT)/13.6km/L(AT)
*トランスミッション:5MT/4AT | 5MT/4AT
*価格(税込):2,084,500円〜(JC/MT) | 2,651,000円〜(FC/MT)
*特徴:コンパクトで軽快・価格が手頃 | 居住性と荷室拡大・安全装備充実
シエラ・ノマド どちらが向いているか?
ジムニーシエラとジムニーノマドは共通のDNAを持ちながら、選ぶポイントはライフスタイルによって大きく変わります。もしあなたが取り回しのしやすさや価格の手頃さを重視するならばジムニーシエラが適しています。3ドアでボディが短いため都市部での駐車や狭い道での走行にも安心感があり、維持費も抑えられることからセカンドカーやソロキャンプの相棒としても最適です。
一方で、家族や仲間と一緒に出かけたい、アウトドアギアをたっぷり積みたいと考えるならばジムニーノマドがおすすめです。5ドア化による後席の快適性と荷室の広さは長距離旅行やキャンプで真価を発揮し、さらに安全装備も充実しているため長時間運転や高速移動でも安心できます。
まとめると、シエラはコンパクトに楽しむクロカン志向のユーザー、ノマドは遊びも日常も一台でこなしたいユーザーに向いているといえます。どちらを選ぶかはあなたがどんなシーンでクルマを使いたいかによって自然に答えが見えてくるでしょう。
あとがき
ジムニーノマドはアウトドア志向を持ちながらも日常使いをきちんと意識したモデルであり、幅広いユーザーに魅力を届けられる存在です。従来の3ドアジムニーは走破性こそ折り紙つきでしたが、後席の使い勝手や荷室容量に課題がありました。ノマドでは5ドア化によって乗降性と居住性が改善され、4名乗車でも十分な快適性が確保されています。荷室も拡大されており、日常の買い物や家族での旅行といった場面でも活躍できる実用性が備わりました。そのうえでジムニー本来のタフさと独特のデザイン性はしっかりと残されており、従来のファンも納得できるモデルとなっています。
都会での日常利用においてもジムニーノマドは強みを発揮します。車幅が抑えられているため駐車場での取り回しも比較的容易であり、狭い路地を走る場面でも苦労しません。一方で、やはり本領を発揮するのは週末に自然の中へ足を運ぶようなシーンです。キャンプや登山、釣りやスキーといったアクティビティの足として、道を選ばない走行性能と積載性は非常に頼もしいです。車中泊やアウトドアギアの積み込みにも対応できるため、遊びの幅を大きく広げてくれるクルマだといえます。
筆者視点で特に評価したいのは、ホイールベース延長によって直進安定性が増した点です。従来のジムニーでは短いホイールベースゆえに高速道路での挙動に落ち着きがないと感じられることもありましたが、ノマドでは改善が図られています。シートクッションの厚みも増したことで長距離移動での快適性が向上し、疲労感も軽減される傾向にあります。それでいて車体サイズは都市部でも扱いやすい範囲に収まっているため、日常と非日常の両立が図られている点は大きな魅力です。
ただし、気になる点も存在します。まず、高速道路での安定性については改善されたとはいえ大型SUVと比較すれば依然として不利であり、横風や路面のうねりに敏感に反応する印象があります。また価格についてもシエラと比べて60万円以上高額であり、クロスビーやトヨタ ライズといった競合と比較しても高めに設定されています。さらにエンジンは自然吸気1.5リッターのままであるため、高速巡航時にはエンジン回転数が上がり、静粛性や燃費の面で気になる人もいるでしょう。
こうしたポイントは「ジムニーらしさを残すがゆえのトレードオフ」であるとも言えます。シンプルなラダーフレーム構造とリジッドアクスルを維持する以上、完全な快適性や静粛性を求めるのは難しいのも事実です。しかしそれを理解した上で選ぶならば、ジムニーノマドは日常と冒険をつなぐ理想的な一台となり得ます。タフさと実用性を兼ね備えたこのモデルは、自然と都市を往復するライフスタイルを持つ人々にこそ最も適していると感じます。
ジムニーという車名が誕生したのは1970年であり、日本初の本格的な軽四輪駆動車として登場しました。初代LJ10はわずか360ccのエンジンを搭載しながら悪路で驚異的な走破性を発揮し、農林業や山間部での生活の足として重宝されました。やがて第二世代のSJ30やJA11などが登場し、軽快なボディと堅牢なラダーフレームが生み出す走破力は「小さなジープ」として世界中で評価されました。1998年登場の三代目JB23、そして2018年の四代目JB64/JB74に至るまで、ジムニーは半世紀以上にわたり四輪駆動の象徴的存在であり続けています。
この歴史を通じてジムニーは単なる移動手段を超えた「文化的存在」となりました。シンプルな構造は修理やカスタムが容易であり、砂漠や雪原、ジャングルといった極地でも活躍できる性能は世界中の愛好家に支持されています。特に海外市場では、インドやヨーロッパをはじめ南米やオセアニアでも高い人気を誇り、数十年落ちの中古車でさえ高値で取引されるほどのブランド価値を持ちます。
そして今回の「ノマド」という名称には、遊牧民を意味する言葉が込められており、固定観念に縛られず自由に移動し自然と共に生きるライフスタイルの提案が感じられます。従来のジムニーが持つ「道を選ばない力強さ」に、5ドア化で得られた実用性が加わり、ファミリーや仲間と共に楽しむアウトドアシーンにまでフィールドを広げました。
まとめると、ジムニーノマドは「実用性と遊び心の両立」を実現した稀有な存在です。半世紀にわたり守られてきたDNAと、新たに獲得した快適性が融合することで、日常から非日常まで自在に駆け抜けるパートナーとなるでしょう。ジムニーが積み重ねてきた歴史を振り返ると、ノマドはその集大成であり未来への提案ともいえる存在です。
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