2022年7月15日に新型クラウンがトヨタから、4車種同時に発表されました。
クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートです。
この順番で、1年半かけて順次発売されるということです。
まず第一弾として、2022年9月1日にクロスオーバーが発売されます。
そこで気になったので、デザインや内装、走りや乗り心地、価格などを調べてみました。
みなさんもご一緒に確認していきましょう。
出典:Yahooニュース
グレードは? 価格は? 燃費は?
2022年9月1日に販売された新型クラウンクロスオーバーは435万円〜640万円です。
CROSSOVER X … ハイブリッド2.5L 4,350,000円(税込 バイトーンは選べない)
CROSSOVER G … ハイブリッド2.5L 4,750,000円(税込)
CROSSOVER G “Leather Package” … ハイブリッド2.5L 5,400,000円(税込)
CROSSOVER G “Advanced” … ハイブリッド2.5L 5,100,000円(税込)
CROSSOVER G“Advanced・Leather Package” … ハイブリッド2.5L 5,700,000円(税込)
CROSSOVER RS … 2.4Lターボ ハイブリッド 6,050,000円(税込)
CROSSOVER RS“Advanced” … 2.4Lターボ ハイブリッド 6,400,000円(税込)
※ 全車4WD、5人乗り、燃費:ハイブリッド2.5LはWLTCモード22.4km/L、2.4LターボハイブリッドはWLTCモード15.7km/Lです。
エントリーモデルの価格は、先代のCROWN BEYONDの時よりも安価に設定されています。
他の車種とのパーツ共用などが進んで、原価が下げられたのかもしれません。
ただコマーシャルは、先代に比べて大変に多いように思いますので、多くの経費をかけているはずです。
新型クラウン4モデルで年間20万台販売を目標にしているそうです。
先代の販売数は、2018〜21年の4年間で合計約13万台ですので、年間平均約3万2500台でした。
4モデルで20万台ですので、クラウンクロスオーバーは5万台でいいのかというと、そうもいきません。
他のモデルは、スポーツ、セダン(ショーファー)、エステート(ステーションワゴン)です。
それぞれ3万台が販売見込みとしてみます。
やはり主力となってくるのはクラウンクロスオーバーです。
11万台を販売目標としなければなりません。
先代モデルは、初年度こそ5万台を超えましたがその後は大きく低迷します。
ただ、8代目の「いつかはクラウン」は1990年に20万台以上売れています。
新型クラウンクロスオーバーの反応を見てみると評論家たちからは概ね歓迎ムードです。
新型クラウンクロスオーバーはグローバルで販売ですし、この価格で何台売れるのか興味津々です。
出典:TOYOTA
何人乗り? 荷室は?
2022年秋に初売予定のクラウンクロスオーバーの乗車定員は5人です。
トランクは、容量450L(タイヤパンク応急修理キット装着時)、432L(スペアタイヤ選択時)のスペースが確保されています。
9.5インチのゴルフのキャディーバッグが、ギリギリ3個積めるそうです。
リアシートにもう一つの手提げバッグを積めば、3人でゴルフに行くことは可能なようです。
ただ、余裕を持って行きたい場合は、2人までにしておいたほうが良いかもしれません。
出典:WEBCARTOP
出典:TOYOTA
サイズは?
現在はSUVが全盛時代です。
その波は、クラウンにまで押し寄せてきています。
新型クラウンクロスオーバーは、セダンとSUVのクロスオーバーというコンセプトの車です。
リフトアップされたこのサイズは、迫力があります。
全長4930mm、全幅1840mm、全高1540mm、ホイールベース2850mm、ホイールは21インチです。
車の重量は1,750〜1,920kgです。
クラウンを前進させるには、このサイズが必要なのでしょう。
グローバルでは中型ですが、日本では大型です。
ただ、車のサイズについては日本でもグローバルに捉えておられる方が増えているように思います。
好意的に受け入れられるのではないでしょうか、、、
出典:TOYOTA
3つの新しい注目すべきデザインは、、、
新型クラウンクロスオーバーのデザインで注目すべき点は、3つあります。
一つは、リフトアップです。
セダンがリフトアップされたことで、セダンに乗り降りのしやすさと運転視線の高さをもたらしてくれました。
リフトアップされたことで、SUVに見下ろされている感もなくなり、自信を持ってセダンとクラウンというステータスを選ぶことができます。
もししなければ、他のセダンと同じようにクラウンは自然消滅していったことでしょう。
リフトアップは、クラウンに今後も生きる命を吹き込みました。
二つ目は、タイヤ&ホイールです。
21インチタイヤは、このリフトアップされたクラウンのデザインの要です。
セダンに21インチタイヤを装着するという選択肢は今までなかったはずです。
マイバッハやロールスロイス以上の大きさですので、かなりの存在感があります。
もし今まで通りに18インチのタイヤを装着していたらと思うと、寒気がします。
そして、タイヤの装着位置が、「ツライチ」となっています。
ヨーロッパ基準ですと当たり前ですが、これが今まで出来そうでできなかったことです。
これをやってくれたことで、とてもデザインが洗練されました。
トレッドを広げることができて、コーナリング時などの走行安定性が上がります。
サイズは21インチという大径で、タイヤはDUNLOP「SP SPORT MAXX 055」が装着されます。
とてもスポーティで操縦安定性とウエット性能も高いものです。
クラウンクロスオーバーのために専用開発されていますので、バランス良くフィットします。
ただ幅が225mmと、このサイズの車にしては物足りなさを感じます。
この車のためにスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 03」も新開発されたのは嬉しいところです。
3つ目は、バイトーンが冴えています。
21インチタイヤ&ホイールが黒色の樹脂モールとの相性も抜群です。
リフトアップされたボディが迫力満点な上にバイトーンがエレガントに存在感を示しています。
全ては、これらを支えるトヨタの技術があったからこそですね。
カスタマイズされたデザインも別の車のようにさえ見えます。
モデリスタのデザインを見ると、樹脂モールがボディ同色になるなど、迫力と存在感がグッとアップしています。
他のカスタマイズも見てみたいですね。
この新型クラウンは、今までのクラウンとは、コンセプトがはっきり違う車になりました。
あえてクラウンとしたのは、オールドマインドかネオマインドか判別は難しいところです。
クラウンのネーミングを残したことを含めて、この新しい車を見ていきたいと思います。
中間スケッチ
出典:TOYOTA
モデリスタ
出典:TOYOTA
内装は?
外観デザインが洗練されているので、それに見合った内装が求められます。
今回のクラウンの内装のコンセプトは、全席特等席というものです。
運転席はコックピット、助手席はビジネスクラス、後席は電車の旅のようなワクワク席ということのようです。
これが実現されていたのなら、本当に楽しいことです。
どの席に座っても楽しめますね。
運転席には、操作するという楽しみがあります。
素晴らしい空間で、機能が充実していることが高いレベルで実現されているようです。
まずは試乗で、運転席に座ってみたくなりました。
どんなコックピットなんでしょうね、、、
加飾についてもシルバーではなく、ゴールドとシルバーの中間色のつや消しなのだそうです。
落ち着いた高品質感があると思います。
乗せてもらう時も、助手席・後席ともに楽しみ方が違うというのが良いじゃないですか、、、
装備はとにかくフル装備です。
とても楽しみな車になっています。
出典:TOYOTA
プラットフォームは? パワートレインは?
トヨタの車は、2012年から始まったTNGA(Toyota New Global Architecture)で基本性能が向上してきました。
そして今回トヨタのフラッグシップカー クラウンで熟成されたドライブフィールを味わえることになると思います。
レクサスRXと同じプラットフォームGA-Kを採用していると想像しがちです。
しかしクラウンのために新開発したもののようです。
フロントがSUV用、リアがセダン用を活用しているそうです。
サスペンションはフロントがストラットで、リアがマルチリンク式を採用しています。
4輪操舵システムも取り入れられています。
パワートレーンについて見てみます。
駆動方式は、ハイブリッドシステム+E-Fourで、後輪はモーターのみのモーター駆動4駆です。
2.5Lハイブリットか2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッドシステムを選べます。
E-Fourですので、リアにもモーターは搭載されますが、大型です。
2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッドシステム+E-Fourは、レクサスRX500hと同じシステムを搭載してくると思われます。
電気のみの車よりは、ガソリンエンジンが搭載されているのでアドバンテージとなります。
システム最高出力350ps、最高トルク550Nm、燃費は15.7km/Lとパワー(馬力とトルク)はかなりでています。
スピードが出すぎて恐怖を覚えるとうことはないようにチューニングされているようです。
2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッドシステム
出典:GAZOO
何が凄い?
まずは、先代の15代目クラウンのマイナーチェンジを省略して、フルモデルチェンジしてきました。
最近のサイクルからすると異例の短さです。
15代目クラウンを短命で終わらせてでも、急がなければならない理由は一つではなかったと思います。
しかし新しく生まれてきたクラウンは、大進化を遂げていました。
今まで見たことのないセダンとSUVの良いとこ取りのハイブリッドセダンが生まれました。
これは新たなる芽となることは、間違いありません。
トヨタ自動車に対するすべてのネガティブな批判をはねつけて寄せ付けない答えを出してきました。
トヨタ自動車の迷いのない凜とした姿が、体現されています。
技術もデザインも全てがハイレベルです。
新型クラウンクロスオーバーは現代最強のクロスオーバーという凄い車になっていくことは間違いないと思います。
出典:TOYOTA
乗り心地は?
外観も内装も魅力的ですし、まずは一度試乗して、実際の乗り心地を味わってみたい車です。
岡崎五郎氏が、新型クラウンクロスオーバーインプレッション編のYouTubeを出しておられます。
乗り心地が気になる方には参考になると思います。
【新型クラウン】インプレッション編
※ 試乗インプレッションは2分30秒頃からです
出典:YouTube
クラウンクロスオーバーには4WS(4輪操舵)が採用されています。
4WSは、回転半径を小さくしてくれたり、高速時の安定性能を高めてくれたりします。
この4WSはそれに加えて、従来のFRクラウンのような後輪の反応や、車体の動きを再現するようなセッティングに役立てています。
E-Fourも悪路走破性や走行安定性に寄与してくれますが、発進時には後輪に駆動力がかかり従来のFRクラウンのような感覚を味わうことができます。
これらはデータに基づいてセッティングされているということです。
エンジン横置きFFベースでありながら、乗ってみて「これはクラウンだ、、、」といえる仕上がりとなったようです。
納期は? 残価率は?
納期はすでに1年待ちというところまできているようです。
特に半導体不足は、大きな要因で、数年続くかもしれません。
残価率が低いのではないかとの声もあります。
5年36%という情報もありました。
そこはトヨタですから、輸入車と比較して悪くなることは決してないと思いますが、いかがでしょう、、、
出典:TOYOTA
いつ発売?
16代目となる新型クラウン4モデルは2022年7月15日に発表されました。
クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートの順番で1年半かけて順次発売されます。
まず最初に新型クラウンクロスオーバーが2022年9月1日に発売です。
※クラウンクロスオーバーRSは、2023年1月以降の生産予定だそうです。
次に新型クラウンスポーツが2023年初春に発売予定です。
3番目に新型クラウンセダンが2023年夏に発売予定です。
最後にクラウンエステートが2023年の秋に発売予定です。
このように予想されています。
出典:トヨタイズム
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