マツダの人気SUV「CX-5」がフルモデルチェンジを迎えるのではないかと注目が集まっています。登場から高い評価を得てきたCX-5は、街乗りにもアウトドアにも使える万能SUVとして多くのファンを獲得してきました。その新型がどんな進化を遂げるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。発売時期はいつなのか、外観デザインはどう変わるのか、走りや乗り心地はどこまで進化するのか。さらに価格帯やサイズ、内装の質感、荷室の広さ、そしてパワートレインの選択肢も大きな関心事です。本記事では「新型CX-5」の最新情報と予想をまとめ、何が新しく、何がすごいのかを徹底解説。競合SUVとの比較や筆者のオリジナル感想も交えながら、次期CX-5の魅力を探っていきます。
新型CX-5はいつ発売?最新情報まとめ
2025年7月10日、マツダは新型「2026 CX‑5」を正式に発表しました。その内容によると、欧州市場では2025年末に発売予定で、日本を含むその他の地域では2026年に順次導入される予定です。 発表内容では早期の市場投入を示唆しており、国内でも遅くとも2026年初頭には販売が始まることが見込まれます。
過去のモデルサイクルを振り返ると、初代CX‑5は2012年に登場し、2代目は2017年にフルモデルチェンジがあったため、5年ごとの大規模刷新という周期でした。今回もそれに沿う形で3世代目にあたり、設計の見直しや技術の刷新が期待されます。
なお発表までのスケジュールとしては、2025年7月10日に北米でグローバル初披露があり、同日に欧州仕様も公開され、それ以降は地域ごとに順次展開される流れです。欧州では年末導入である一方、北米や日本では遅れて導入される形です。
このように、新型CX‑5は発表から早期に欧州市場へ投入され、その他地域では2026年に本格的に展開されることが確定しており、ユーザーの期待に応えるタイムラインとなっています。
外観デザインの進化は?
新型2026年モデルCX‑5では、マツダの象徴である「魂動(Kodo)デザイン」がさらに進化しています。今回のデザイン思想は「Wearable Gear」コンセプトに基づいており、機能性の高い衣服のように、多様な状況にしっくりくるスタイルを目指しています。
外観において変化した点は、フロントマスクがより彫刻的でワイドな印象になり、マツダのシグネチャーウィンググリルと角張ったライト形状が力強さを強調しています。伝統的な木組み(Kigumi)構造からインスパイアされたデザイン処理がフェンダートリムとの接合部に採用されている点も特徴的です。
リアデザインでは、より角ばったテールランプと「MAZDA」の大胆なボディレタリングが目を引き、CX‑70やCX‑90との統一感を出しつつ力強さを印象づけます。
サイズ面では、全長とホイールベースがともに約4.5インチ伸び、幅も0.5インチ広がっています。結果として、ボディはより安定感があり、堂々としたシルエットになりました。
このように、魂動デザインの進化によりCX‑5らしさを保ちながら視覚的な存在感を強め、実用性と美しさを両立させた外観へと仕上げられています。
走りはどう変わる?
走りに関しては、新型CX‑5に関する公式情報で新プラットフォーム採用などの記述は現時点では確認されていません。ただしエンジンについては従来の2.5リッター自然吸気4気筒(約187馬力)が継続採用され、6速オートマチックと全輪駆動が標準構成となります。新エンジンでは応答性の向上と静粛性の改善を図ったチューニングが施されたとの報告です。
一方で、以前人気のあった2.5リッター直噴ターボ(256馬力)は新型には設定されておらず、登場時点では自然吸気のみとなります。ただし、2027年にはマツダ独自開発のハイブリッド(SkyActiv‑Z)追加が予定されており、燃費と出力の両立が期待されます。
サスペンションやハンドリング修正について明記はありませんが、車体が拡大したことで走行安定性や乗員スペースの余裕が増し、より落ち着いた乗り味が期待できそうです。
以上のように、新型CX-5は走行性能についてはエンジンチューニングとサイズ拡大により静寂性と安定性が向上し、ターボエンジンは排除されますが、2027年以降のハイブリッド投入でさらなる進化が予定されています。
価格帯はどうなる?
現行モデルであるCX‑5の価格は、2025年モデルにおける出発点が約 30,265ドルでした。そこに輸送費を加味すると日本円での据え置き価格に近い印象ですが、現行でも比較的競争力のある設定です。
一方、新型2026 CX‑5では、発表時点での見立てでは31,000ドルから37,000ドル程度に価格帯が設定されると予想されています。2025年9月現在の為替レート(1ドル=約145円)で計算すると以下の通りです。
31,000ドル × 145円 ≒ 約449万5,000円
37,000ドル × 145円 ≒ 約536万5,000円
つまり、新型CX-5の価格帯は約450万円〜537万円前後となります。
トリムやオプションによって幅がありますが、現行と大きく乖離しないラインとなります。
ガソリン仕様が主要構成であり、ディーゼルは現行で廃止されています。プラグインハイブリッド(PHEV)は2027年以降に予定されており、現時点では価格帯には含まれていません。
競合車との比較では、ホンダCR‑Vやキア・スポーテージ、ヒュンダイ・ツーソン、シボレー・エクイノックスが挙げられます。CR‑Vと競合する価格帯である一方、CX‑5はAWDが標準装備となることが大きな差別化点です。
新型CX-5は何人乗り?サイズは?
新型CX‑5は、乗車定員が5人乗りである点が明確です。7人乗り仕様は設定されておらず、室内設計は最適化された5人乗りに特化しています。
ボディサイズについては、全長とホイールベースがともに約4.5インチ(約 114 mm)延長され、全幅も約0.5インチ(約 13 mm)広くなっています。この拡大により居住性と積載性が向上しました。
都市部での取り回しについては、車体の拡大にもかかわらず、ドア開口部の拡大により乗降性が向上し、実用性が確保されています。アウトドアでの荷物の積み下ろしにおいても、ラゲッジの床高さが低く設定されており利便性が高いです。
内装デザインと快適装備
内装では、質感の向上が目立ちます。素材にはソフトタッチパーツが多用され、高級感が強まりました。インテリアはミニマルなデザインでありながらドライバーを中心とした構造となっています。
インフォテインメントシステムは、12.9インチの標準タッチスクリーンおよびオプションで最大15.6インチのMazda最大サイズを採用しています。Google対応機能が搭載され、Google Maps、Googleアシスタント、Google Playへのアクセスが可能です。
従来型コマンダーコントローラーは廃止され、ステアリングの物理ボタンとタッチ操作による直感的な操作体系へと転換しています。これは操作の集中による安全性向上を目的とした設計です。
シートアレンジについては、詳細な説明はまだ出ていませんが、居住性の向上によって後席のゆとりと、ラゲッジルームの積載性が向上しており、快適性と実用性をバランスよく両立しています。
荷室と収納力
新型CX‑5では荷室の実用性が向上しています。従来モデルに比べてラゲッジルームは2インチ(約50 mm)長くなり1インチ(約25 mm)高くなったうえに床の持ち上げ高さ(リフトインハイト)が低くなっています。これにより重い荷物の積み下ろしがより容易になります。後席のドア開口部も広くなり乗降性が高まっていますのでアウトドアギアの積み込みがスムーズになります。
具体的には後席をすべて畳んだ状態では使い勝手が向上していて広いフラットスペースとして使えます。収納スペースの使い勝手が高まり日常の買い物や週末のレジャーにも対応しやすくなっています。SUVとしての使い勝手を重視するファミリー層にも魅力的です。
また新型において後席の展開や収納のしやすさについてOpen情報は限られていますが拡大された室内空間と低められた荷室床によって荷物の出し入れが楽になっており収納力が高いことが窺えます。
こうして新型CX‑5は荷室の広さと使い勝手をバランスよく改善しSUVとしての本来の役割に磨きをかけています。特にアウトドアや子育てに忙しいご家庭には安心感を持って日常使える選択肢となります。
パワートレインの選択肢は?
新型CX‑5では2.5リッター自然吸気4気筒エンジン(Skyactiv‑G)を継続採用しています。出力は187馬力で186 lb‑ftのトルクを発揮し6速オートマチックと組み合わせておりi‑Activ AWDが標準装備です。マツダはレスポンスをシャープにしつつ静粛性を向上させたチューニングに改良を加えていることも明らかにしています。
一方、従来モデルにあった2.5リッター直噴ターボエンジン(256馬力)は現時点でラインナップに含まれておらず今回は自然吸気エンジンのみとなります。マツダは今後ハイブリッド(Skyactiv‑Z)搭載の新モデルを2027年に導入する予定であることも明らかにしましたが現在のところ詳細は未公表です。
また欧州や日本市場においては24Vマイルドハイブリッドの搭載も確認できており走行性能と環境性能を両立する引き出しとして期待できます。
このように新型CX‑5のパワートレインは現時点では自然吸気とAWDの確実な構成に絞られていますが、今後のハイブリッド導入計画による選択肢の拡充も予定されており環境対応と性能のバランスを持つモデルへと進化していく見通しです。
新型CX-5はここが新しい!
まずデザインではマツダの「Kodoデザイン」が進化しており「Wearable Gear」というコンセプトを掲げてデザインされています。これは機能性とスタイルを兼ね備えた衣服のように、様々な場面で馴染む外観を目指すものです。シャープで彫刻的なフロントフェイスと角ばったリアライトによって存在感が増しています。
室内においてもディスプレイが12.9インチに拡大され、一部トリムでは15.6インチの大型タッチスクリーンが採用されGoogle機能にも対応して機能性が高まっています。そして従来のロータリーコントローラーが撤廃されタッチ主体のインターフェースへと刷新されたことで操作の直感性が向上しています。
安全性能やドライバー支援機能についてはi‑Activsenseの最新バージョンが搭載され標準装備とされる見込みです。ただし現時点では具体的な機能内容の詳細は明らかにされていません。
こうした刷新によって新型CX-5は単なるモデルチェンジにとどまらずデザイン・室内操作・空間効率・技術面での刷新がなされており、SUVの枠を超えた上質で実用的なクルマとして進化しています。
何がすごい?新型CX-5の魅力
新型CX-5は同クラスSUVと比べた際の差別化ポイントが明確です。たとえばトヨタ RAV4 やホンダ CR-V と比較すると、CX-5 はAWD(全輪駆動)が標準装備である点です。他モデルでは選択制が多くあり装備の充実度から優位といえます。さらに2025年モデルCX-5は基本ガソリンエンジン仕様でも力強く滑らかな走りを提供しているとの評価があり「運転が楽しい」という印象を強く与えています。
燃費や走行性能、安全装備のバランスにおいても一定の強みがあります。CR-V AWDは28mpg combinedと推定されておりCX-5は非公開ながら、同様に競争力のある燃費が期待されます。また思い切ったスポーツセッティングやハンドリングの機敏さはCX-5にとっての魅力であり、ドライバー体験を重視するユーザーにとっては大きな魅力です。
さらにマツダらしい走る楽しさと上質感はCX-5の大きな魅力です。コンパクトSUVでありながらハンドリングは機敏で、室内は静かで落ち着いた空間です。Redditのユーザーからも「CX-5 is wayyy quieter」(CX-5はとても静かである)との声があり上質さが体感されていることがうかがえます。
こうして新型CX-5はAWD標準装備による走行安定性、ドライビングプレジャーを重視した操縦性、そして静粛性を備えた室内空間によって、他モデルとは一線を画する魅力を備えており、運転の楽しさと実用性を兼ね備えたSUVとして強く訴求します。
乗り心地の進化
乗り心地では静粛性および振動抑制の向上が期待されます。新型CX-5は室内空間の拡大に加えて、ドア開口部の拡大や荷室床の低さなどの改善が確認されています。これにより乗員のストレス軽減が可能となり、車内が静かで快適な空間であることが実感できます。
シート形状や素材の改良に関しては、インテリアにはソフトタッチ素材が多用され上質さが強まりました。加えて運転席中心に設計されたインターフェースはドライバーの負担を軽減する方向でデザインされています。こうした配慮が乗り心地の向上につながります。
長距離ドライブにおいても安定性と快適性が高い水平線状を保っています。Redditユーザーからは「comfortable like your favorite chair」(お気に入りの椅子のように快適)との声もあり、長時間の運転でも疲れにくく落ち着いた乗り心地が実現されています。
このように新型CX-5は静粛性と触感の向上、空間ゆとりの設計、そして居心地の良さがバランスよく設計されたことで長距離運転にも適し、乗り心地の進化が明確です。
競合他車との比較
新型CX-5は競合SUVとの比較でも独自の立ち位置を保っています。まず燃費に関して、トヨタ RAV4 は市街地27mpg、高速35mpgの性能が記録されており、CX-5は市街地23mpg、高速29mpgとやや劣りますが、その差は走りの質や快適性の差と相殺されます。
価格ではCX-5が約30,265ドルからスタートし、RAV4 は約31,000ドルからであるためCX-5がやや経済的です。さらにCX-5はラゲッジスペースにおいても最大積載容量58.1 ft³を誇りRAV4と同等でありながら後席のレッグルームはRAV4より広く快適性に優れます。
輸入車であるVW ティグアンと比較してもCX-5は価格が安く設定されておりティグアンが約31,670ドルであるのに対し約1,400ドル低いスタート価格となります。ラゲッジ容量・室内空間ともにCX-5が優れており、第二列のレッグルームはティグアンより広く快適性が高い点で差別化されています。
以上よりCX-5は、価格パフォーマンス、室内空間のゆとり、静粛性や走りの質において競合他車に対し明確な魅力を持ちます。同価格帯では優れたドライバビリティと上質感のバランスを追求するユーザーにとって最有力候補といえます。
評価
新型CX-5を見てまず感じるのは街乗りSUVとしての完成度の高さです。全長とホイールベースが拡大され室内の居住性が高まった一方で都市部での取り回しやすさを犠牲にしていないことが印象的です。荷室の床が低く設定されているため買い物や日常使いでの利便性も向上しており街中での実用性を強く感じます。しかもAWDを標準装備としているため雨の日や雪の日にも安心して運転できるのは日常用途での大きな安心材料です。
一方でファミリーカーとしての側面も非常に強化されています。後席空間は従来よりも広がり乗降性が高まりました。ラゲッジルームは拡大され後席を倒せばフラットな空間として活用できるためベビーカーやアウトドア用品を余裕を持って収納できます。週末の買い出しからキャンプや旅行まで幅広く活躍できる万能さはファミリーにとって大きな魅力です。子どもが小さい時期から成長しても使い続けられる一台でありライフステージを超えて活用できる懐の深さを感じます。
アウトドア利用についても安心感があります。AWDシステムは舗装路での安定走行に加え悪路や雪道でも確実なトラクションを確保します。荷室の使い勝手や後席のアレンジ性と組み合わせることでキャンプギアやスポーツ用品を積み込んで郊外へ出かけることも容易になります。街と自然の両方に馴染む「万能感」が新型CX-5の持ち味です。
さらに高級車志向と実用車志向のバランスが絶妙です。内装にはソフトタッチ素材が多用され質感が大幅に向上しました。大型のタッチスクリーンはGoogle対応機能を搭載しており先進性と快適性を兼ね備えています。一方で車両価格はRAV4やCR-Vと同等であり高級志向に偏り過ぎない絶妙な価格設定を維持しています。つまりラグジュアリーな質感を手に入れながら過剰な負担なく所有できるバランスが整っています。
マツダは「走る歓び」を掲げてきましたがCX-5はその理念をSUVに落とし込んだ代表格です。ターボエンジンが廃止された一方で自然吸気ユニットの静粛性と応答性は改善されており安定した走りを実現しています。ハンドリング性能や操縦感覚は従来通り高評価であり街乗りから長距離ドライブまで運転が楽しいと感じられる点はマツダらしさを色濃く残しています。こうした背景を踏まえると新型CX-5は実用性と上質感を両立した「万能SUV」としての完成度をさらに高めた一台であると評価できます。
新型CX-5は2025年に発表され2026年に市場導入される予定です。外観は魂動デザインを進化させ「Wearable Gear」コンセプトを採用しより存在感を増しました。走行性能は静粛性と応答性が改善され快適で安心できるドライビング体験を提供します。価格は現行モデルと大きな差がなく競合SUVと同等のレンジで設定されており高級感と実用性を兼ね備えています。内装は大型タッチスクリーンやソフトタッチ素材によって先進性と上質感を高め安全性能はi-Activsenseによって充実しました。競合するRAV4やCR-Vと比べてもAWD標準装備や静粛性の高さで差別化されています。
またうんちくとして触れておきたいのはCX-5が2012年に初代として登場した際マツダ初の「スカイアクティブ」全面採用モデルであったことです。当時は燃費性能と走行性能の両立が話題となりSUV市場に新たな基準を打ち立てました。その伝統を継ぐ新型が2026年モデルとして登場することはマツダの技術革新の歴史を感じさせる大きな意義があります。
こうした進化を総合すると新型CX-5は日常の街乗りから週末のアウトドアまで安心して楽しめる万能SUVであり、上質な内装と走る歓びを持ち合わせたモデルです。価格と性能のバランスも良く「次の一台」として検討すべき理由が十分に揃っていま
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