11月18日(火)、日本代表は南米のボリビア代表を迎えて「キリンチャレンジカップ2025」に臨みます。会場は東京・国立競技場。試合の模様はTBS系列にて18:50〜21:15(番組表上)生中継される予定です。キックオフは19時15分頃を予定しており、平日夜ながら注目度の高い一戦となります。
新体制の日本代表にとっては来年のワールドカップアジア予選に向けた重要な強化試合であり、ボリビア代表もオスカル・ビジェガス監督のもと、新戦力を試す国際親善試合として挑みます。秋の夜、国立競技場のピッチで繰り広げられる日南米対決に、全国のサッカーファンの視線が集まります。
対戦カード・見どころ
今回のキリンチャレンジカップ2025は、日本代表 vs ボリビア代表の国際親善試合です。両国の対戦は過去に3度あり、日本の2勝1分けと負けなしの成績を残しています(出典:サッカーキング)。2019年の対戦では日本が1-0で勝利しており、南米特有の粘り強い守備と個人技への対応が再び注目されます。
| 開催年 | 大会・試合名 | 開催地 | スコア | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| 1999年 | キリンカップサッカー1999 | 東京(国立競技場) | 日本 2 – 2 ボリビア | 引き分け |
| 2000年 | キリンチャレンジカップ2000 | 札幌ドーム | 日本 1 – 0 ボリビア | 日本勝利 |
| 2019年 | キリンチャレンジカップ2019 | 兵庫(ノエビアスタジアム神戸) | 日本 1 – 0 ボリビア | 日本勝利 |
| 2025年 | キリンチャレンジカップ2025(予定) | 東京(国立競技場) | ― | 開催予定 |
ボリビア代表は現在、FIFAランキング78位(2025年9月時点)。南米予選では強豪ブラジルを破るなど健闘を見せ、W杯プレーオフ進出を決めチームは上り調子です(出典:JFA公式・南米予選情報)。2024年7月に就任したオスカル・ビジェガス監督は若手育成に長けた指導者で、チームの再構築と世代交代を進めています。ボリビア国内クラブに加え、ブラジルのアメリカ・ミネイロ所属のミゲル・テルセロスや、ペルーのアリアンサ・リマで守護神を務めるギジェルモ・ビスカラなど、海外組の活躍にも期待がかかります。
一方の日本代表は、TBS NEWS DIGで発表された最新の招集メンバーに、久保建英(レアル・ソシエダ)・三笘薫(ブライトン)・遠藤航(リバプール)ら主力が名を連ねました。さらに新戦力として国内からも数名が抜擢され、来年のW杯アジア予選に向けた最終テストの意味合いが強い試合となります。
この一戦が注目される理由は、単なる親善試合にとどまらず、新戦術の実践とメンバー最終選考を兼ねた重要な強化試合である点にあります(出典:サッカーキング)。森保ジャパンにとっては攻守のバランスを試す舞台であり、南米勢特有のフィジカルとスピードへの対策が問われます。国立競技場で行われる日南米の熱戦は、来年へ向けた“真の仕上がり”を占う試金石となるでしょう。
ボリビア代表オスカル・ビジェガス監督のプロフィール
ボリビア代表を率いるのは、オスカル・アドルフォ・ビジェガス・カマラ監督です。1970年4月15日生まれで、出身はボリビア中部の都市コチャバンバです。2024年7月19日に正式就任し、2026年ワールドカップを見据えた新しい体制づくりを進めています。国内クラブでフォワードとして活躍した経験を持ち、引退後はユース世代の指導からクラブチーム、そして代表チームの育成を担ってきました。
選手時代には、オーロラ、ボリバル、サンホセ、ウィルステルマン、レアル・サンタクルス、インデペンディエンテ・ペトロレーロなど、ボリビア国内の複数クラブに所属し、地元リーグで実戦を積み重ねました。攻撃的なポジションでプレーし、現役時代に培った前線での駆け引きと判断力が、現在の指導にも生かされています。
ビジェガス監督は、育成年代の育成を重視する指導者として知られ、国内リーグで若手の発掘と育成に成果を上げてきました。その手腕が評価され、代表監督就任後はチームの世代交代を推進しています。戦術面では組織的な守備を基盤に、ボール奪取から素早く前線へ展開するスタイルを志向しています。
今回のキリンチャレンジカップ2025での日本代表戦は、彼にとっても重要な試金石です。新体制の完成度を測る場であり、南米らしい粘り強さと攻撃意識をどう融合させるかが注目されています。経験豊富な指導者が率いるボリビア代表は、これまで以上に戦術的で、統率の取れたチームへと進化しつつあります。
| ポジション | 選手名 | 所属クラブ |
|---|---|---|
| GK | 早川 朋樹 | 鹿島アントラーズ |
| GK | 國武 レオ・ブライアン | Sint-Truidense VV(ベルギー) |
| GK | 鈴木 壮馬 | パルマ・カルチョ1913(イタリア) |
| DF | 谷口 彰悟 | Sint-Truidense VV(ベルギー) |
| DF | 板倉 滉 | AFC Ajax(オランダ) |
| DF | 菅原 由勢 | ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ) |
| DF | 和田 拓也 | フェイエノールト(オランダ) |
| DF | 安藤 友哉 | アビスパ福岡 |
| DF | 瀬古 歩夢 | レ・アーブルAC(フランス) |
| DF | 鈴木 淳之介 | FCコペンハーゲン(デンマーク) |
| MF/FW | 遠藤 航 | リヴァプールFC(イングランド) |
| MF/FW | 南野 拓実 | ASモナコ(フランス) |
| MF/FW | 鎌田 大地 | クリスタル・パレス(イングランド) |
| MF/FW | 小川 航基 | NECナイメヘン(オランダ) |
| MF/FW | 前田 大然 | セルティックFC(スコットランド) |
| MF/FW | 堂安 律 | アイントラハト・フランクフルト(ドイツ) |
| MF/FW | 上田 綾世 | フェイエノールト(オランダ) |
| MF/FW | 田中 碧 | リーズ・ユナイテッド(イングランド) |
| MF/FW | 町野 修斗 | ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ドイツ) |
| MF/FW | 中村 敬斗 | スタッド・ド・ランス(フランス) |
| MF/FW | 佐野 海舟 | マインツ05(ドイツ) |
| MF/FW | 久保 建英 | レアル・ソシエダ(スペイン) |
| MF/FW | 藤田 常鶴(ジョエル・チマ) | Sint-Truidense VV(ベルギー) |
| MF/FW | 北野 奏太 | レッドブル・ザルツブルク(オーストリア) |
| MF/FW | 後藤 圭祐 | Sint-Truidense VV(ベルギー) |
| MF/FW | 佐藤 琉ノ介 | ファジアーノ岡山 |
| No. | ポジション | 選手名(ふりがな) | 所属クラブ(国) |
|---|---|---|---|
| 1 | GK | カルロス・ランペ(Carlos Lampe) | ボリーバル(ボリビア) |
| 2 | GK | ギジェルモ・ビスカラ(Guillermo Viscarra) | アリアンサ・リマ(ペルー) |
| 3 | GK | ロドリゴ・バネガス(Rodrigo Banegas) | ザ・ストロンゲスト(ボリビア) |
| 4 | DF | ディエゴ・メディナ(Diego Medina) | CSKAソフィア(ブルガリア) |
| 5 | DF | ヨマール・ロチャ(Yomar Rocha) | アクロン(ロシア) |
| 6 | DF | ルーカス・マカサガ(Lucas Macazaga) | レガネス(スペイン) |
| 7 | DF | ロベルト・フェルナンデス(Roberto Fernández) | アクロン(ロシア) |
| 8 | DF | マルセロ・ティモラン(Marcelo Timorán) | コルドバ(スペイン) |
| 9 | DF | ルイス・アキン(Luis Haquín) | アル・タイ(サウジアラビア) |
| 10 | DF | リチェット・ゴメス(Richet Gómez) | ブルーミング(ボリビア) |
| 11 | DF | ディエゴ・アローヨ(Diego Arroyo) | シャフタール(ウクライナ) |
| 12 | DF | レオナルド・サバラ(Leonardo Zabala) | カンクン(メキシコ) |
| 13 | MF | エルビン・バカ(Ervin Vaca) | ボリーバル(ボリビア) |
| 14 | MF | エクトル・クエジャル(Héctor Cuéllar) | オールウェイズ・レディ(ボリビア) |
| 15 | MF | ロブソン・マテウス(Robson Matheus) | ボリーバル(ボリビア) |
| 16 | MF | ガブリエル・ビジャミル(Gabriel Villamil) | LDUキト(エクアドル) |
| 17 | MF | モイセス・ビジャロエル(Moisés Villarroel) | ブルーミング(ボリビア) |
| 18 | MF | オスカル・ロペス(Óscar López) | レバンテ(スペイン) |
| 19 | MF | カルロス・メルガル(Carlos Melgar) | ボリーバル(ボリビア) |
| 20 | MF | ミゲル・テルセロス(Miguel Terceros) | アメリカFC(ブラジル) |
| 21 | MF | ダリオ・トリコ(Darío Torrico) | オールウェイズ・レディ(ボリビア) |
| 22 | FW | ジョン・ガルシア(John García) | ザ・ストロンゲスト(ボリビア) |
| 23 | FW | グスタボ・ペレド(Gustavo Peredo) | グアビラ(ボリビア) |
| 24 | FW | ホセ・マルティネス(José Martines) | CSKAソフィア(ブルガリア) |
| 25 | FW | フェルナンド・ナバ(Fernando Nava) | オリエンテ・ペトロレーロ(ボリビア) |
| 26 | FW | エンソ・モンテイロ(Enzo Monteiro) | FKアウダ(ラトビア) |
応援ポイント・ファン視点の楽しみ方
今回のキリンチャレンジカップ2025「日本代表×ボリビア代表」は、単なる親善試合ではなく、来年のワールドカップ予選に向けての大切な強化の場です。ファンとして注目すべきポイントは、新戦力の起用とチーム全体の連動性。森保監督がどの選手を先発に据え、どのタイミングで交代カードを切るかが見どころです。特に、若手とベテランの融合が進む中で、久保建英や田中碧らのリーダーシップにも注目が集まります。
試合中は単にゴールを待つだけでなく、パスのテンポや守備ラインの押し上げなど、細かな戦術面にも注目すると観戦の深みが増します。ボリビアの堅守速攻型スタイルに対し、日本がどうボールを動かすか、サイド攻撃をどう仕掛けるかを見比べると面白いです。
SNS上では「#日本代表」「#キリンチャレンジカップ2025」などのハッシュタグでリアルタイムにファン同士が盛り上がるのも恒例です。選手の表情やベンチの反応まで注視すると、チーム全体のムードが伝わってきます。家族や友人と観戦する際は、ハーフタイムに戦況を語り合うのもおすすめです。
国立競技場の熱気を画面越しに感じながら、ゴールシーンでは立ち上がって拍手を送る。そんな“ファンとしての一体感”を味わうのが、この試合の醍醐味です。

まとめ
11月18日(火)夜、国立競技場で行われる日本代表vsボリビア代表戦は、来年のワールドカップ予選に向けた重要な一戦です。放送を見逃さないように録画・視聴環境を整え、代表戦ならではの熱気を感じながら応援しましょう。
最新の放送・配信情報は、下記公式サイトで確認できます。
👉 日本サッカー協会(JFA)公式サイト
👉 TBSスポーツ公式サイト
会場で、テレビの前で、あるいはスマホを手に、日本代表の戦いを見届けましょう。
国立に響く声援がつなぐ、日本とボリビアの距離
夜の国立競技場。ライトに照らされたピッチの上で、青のユニフォームと緑のユニフォームが入り交じり、国境を越えたサッカーの物語が静かに始まります。
11月の冷たい風の中で聞こえるチャントや太鼓の音は、選手たちの背中を押すだけでなく、世界のどこかでこの試合を見つめる人々へも届いていくようです。
今回のキリンチャレンジカップ2025は、日本代表にとって単なる親善試合ではありません。来年のW杯予選に向けた実質的な準備試合であり、新たな布陣や戦術を試す大切な舞台です。一方のボリビア代表にとっても、南米予選での健闘を経て、大陸間プレーオフへの挑戦を控える重要な時期にあたります。つまり、互いが「未来を見据えた実戦」を重ねようとする真剣な試合なのです。
見えない“舞台裏”にある二つの目的
表面上はフレンドリーマッチですが、その裏側にはそれぞれの代表チームの意図が潜んでいます。
日本はヨーロッパでプレーする主力組を軸にしつつも、若手や国内組を積極的に起用。代表経験が浅い選手たちにとって、この試合は“自己証明”の機会です。とくに久保建英や堂安律といった海外組が中心となり、試合のリズムをどう整えるかが鍵となります。
一方ボリビアは、標高3,600メートルのラパスで戦うことを前提としたチーム。つまり普段とはまったく違う環境、低地・湿潤・夜間の日本でどう適応するかがテーマです。オスカル・ビジェガス監督は就任以来、国内組と国外組の融合を模索しており、このアジア遠征を通して戦術理解を深めたい考えを示しています。
選手たちの表情には「親善」という言葉では括れない緊張感がにじみます。国歌斉唱の瞬間、選手たちはそれぞれの誇りを胸に刻み、観客席からの拍手が両国をつなぐように響きます。
サッカーが紡ぐ“異文化の共鳴”
ボリビアという国は、南米の中でも特異な位置を占めています。標高の高いアンデスとアマゾンの狭間にあり、インディヘナ(先住民)文化が色濃く残る国。サッカーも単なる競技ではなく、共同体の誇りを映す文化の一部です。代表選手の多くは国内クラブ・ボリーバルやザ・ストロンゲストから選ばれ、地域の絆を背負って戦います。
そんな彼らが日本でプレーするということは、異なる価値観や環境が交わる瞬間です。ピッチ上で交わるパスの一つひとつが、言語を超えた対話であり、国と国を結ぶ交流の形。サッカーは国際政治でも外交でも届かない部分をやわらかくつなげる不思議な力を持っています。
そして、日本のファンにとってもこの試合は、サッカーというスポーツを通じて「世界の多様性」に触れる機会となります。試合を観ながら、ボリビアの国旗が揺れるスタンドを見て、遠い国の選手たちがどんな思いで戦っているかを想像する。そこに、スポーツの本当の価値があるのかもしれません。
ファンの声援が戦術を動かす
サッカーは戦術だけでなく“空気”のスポーツでもあります。どんなに緻密な戦略を立てても、観客の声援が選手の足を前に運ばせることがあります。国立競技場のスタンドには、子ども連れの家族、ユニフォームを着た学生、仕事帰りのビジネスパーソンが並び、ひとつの目的に向かって声を合わせます。
ボリビア側のサポーターもまた、国旗を掲げながら「ビバ・ボリビア!」と叫び、遠い故郷への誇りを見せる。スタンドの一角で交わる拍手や笑顔は、勝敗を超えた“共鳴”です。スポーツ観戦は結果だけではなく、そこにいる人たちが一体になる時間の体験でもあります。スマホ越しでも、その一瞬の熱量を感じられるのが現代の楽しみ方でしょう。
今、サッカーが世界に語りかけるもの
サッカーは国境を越えた言葉です。近年の国際情勢や社会問題の中で、競技そのものが平和と共生の象徴としての役割を担い始めています。日本とボリビアという、地球の反対側にある国同士がピッチで向き合うことには、「対話の場」としての意味があります。
たとえば、ボリビアが南米予選でブラジルを破り、長年の壁を超えようとしている姿には、“挑戦する国の誇り”が見えます。日本もまた、W杯常連国として、結果よりも内容・成長を重視する段階にあります。両者がこの試合で示すのは、勝ち負けではなく「次につながる一歩」。それこそが国際親善試合の真の価値です。
メディアに映らない“余白”を感じる
テレビや配信では切り取られない場面にこそ、サッカーの本質が潜んでいます。試合後、ユニフォームを交換する選手同士の笑顔。スタンドに手を振るボリビア選手に拍手を送る日本の観客。そうした瞬間は、記録にも残らないけれど、心に残る“交流の証”です。
そしてもう一つ、この記事では語り切れなかった裏話を。ボリビア代表の選手たちは、来日前のキャンプでわざわざ日本語の挨拶を練習したといいます。日本での試合を「文化交流の機会」として大切にしようという意識があったのです。サッカーを通じて、国と国が近づく――その穏やかな努力こそ、スポーツが世界にもたらす希望の形です。
終わりに──勝利よりも記憶に残る夜へ
勝敗の記録はいつか忘れられますが、心に残る試合の情景は色褪せません。11月18日、国立競技場で鳴り響く歓声は、きっと選手たちの記憶にも残り、ボリビアと日本の新しい関係を象徴する夜となるでしょう。
スタジアムに足を運ぶ人も、テレビの前で見守る人も、同じ時間を共有しています。サッカーはただのスポーツではなく、人と人の絆を確かめる瞬間です。
ボールが転がる音、歓声、ため息、拍手――それらが重なり合う夜。そこに、言葉を超えた物語が生まれています。キリンチャレンジカップ2025は、その物語の一章として、私たちの記憶に静かに刻まれていくのです。

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